プレゼン用のスライドに画像は入れるべき?

プレゼン初歩

学生さんからの質問。
「スライドに写真やグラフは入れたほうがいいですか?」
基本的なことですが、すごく大切な質問です。
答えはズバリ、「どちらでもOK」。
注意が必要なのは、使い方によっては逆効果だということ。
ここでは、画像の効果について整理します。
画像を使うかどうか迷ったときの参考にしてみてください!

画像の効果

写真やイラスト

ある場面や様子などを、言葉だけで聞き手にイメージしてもらうのはとても難しいこと。こちらが伝えたいものとは別のイメージをもたれることさえあります。

聞き手にイメージをしてもらいたいことがある場合、写真やイラストは効果的です。

図表

統計的なデータ、その推移、分布などは、数値を一つ一つ言葉で示しても、全体像は伝わりにくいものです。整理された情報を示すことで、全体像が一瞬で伝わります。

図形と記号

「原因と結果」、「物事の移り変わり」など、何かと何かの「関係」や「変化」を言葉だけで示すと、話しや文章が長くなってしまいがちです。語句を四角で囲ったり、矢印などの記号を使ったりすると、視覚化して示せます。

画像以外でも効果的な文字の加工・装飾

文字だけでも、加工や装飾により画像に劣らない効果は期待できます。

ここは注意!

見えにくい図表もある

図表の中には、非常に小さな字が書き込まれたものがあります。その画像が見やすいものなのか、十分吟味しましょう。

「新規学卒者の離職状況」厚生労働省HPより引用

知的財産権、著作権やプライバシーの問題

写真やイラスト、絵画や作品の画像を使用の際には注意が必要です。作品は他人のもの。画集などから引用する場合は必ず引用元を明記しましょう。

個人的に撮影した写真も要注意です。被写体が人物である場合や、そうでなくとも映り込んだ人物が判別できる場合は、了承を得ましょう。得られなかった場合は、使用をあきらめます。

今はさまざまなフリー素材の提供サービスがあります。それらの利用も考えましょう。

やりすぎると作成に時間がかかる

画像を使うと、単純にカッコよくなります。ついついそのことばかりに時間を費やしてしまいます。でも、画像を使うことは目的ではありません。準備段階での時間配分には注意が必要です。

ソフトやバージョンの影響を受けやすい

画像や図形は、使用するソフトやバージョンの影響を文字以上に受けるようです。せっかく苦労して作ったスライドです。本番で使えなかった、というのではあまりにも悲しいですよね。

私はgoogleスライドを使えるようになることをおすすめします。googleドライブ内に保存されるので、ソフトやバージョンの違いによる心配がありません。もちろん、ネット環境とアカウントが必要ですが。

目的を明確に!

「ここはしっかり伝えたい」「この写真を見せると具体的にイメージしてもらえる」。目的をハッキリさせると、画像のもつ「インパクト」や「わかりやすさ」は、きっと皆さんのプレゼンにパワーを与えてくれます。イラストが雰囲気をなごませてくれることもあるでしょう。ぜひ、使えるようになっておきましょうね!